和歌山県尾鷲市早田町。人口わずか100人ちょっとの小さな漁村に代々受け継がれている「早田大敷」は、この町の伝統ある漁業だ。早田漁師の人柄、伝統を守りつつ新しいことにも挑戦していく若い漁師の姿がこの写真集におさめられている。
早田大敷を使って漁をする緊張の一瞬、魚を船上で血抜きする様子、大漁の旗を揚げられたことへの安堵感、船の帰りを待つ人々の背中、そして若い漁師たちの屈託のない笑顔。
海に生きる男たちとその町の、骨太な写真集だ。
余談だが、帯コメントにさだまさし氏が寄稿している。
レンズ越しではない生の人生がある
町の人々と共に生き
彼らを愛する温かい眼差しに満ちている
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尾鷲市早田町は人口約130人の大敷(定置網)のある小さな漁村。
-中略-
私は6年程前から早田町を撮り始めた。早田漁師の人柄、伝統を守りつつ新しいことにも挑戦していく若い漁師の姿に惹かれ撮り続けている。
-中略-
助け合いの精神。それに沿岸漁業は潮任せ、いい潮がくれば魚が採れる、魚が採れないからと自然に怒ってもしょうがない。不良が続いても良い潮が来て大漁になればみんな笑顔。漁師町全体が笑顔に包まれる。
大漁旗を揚げて入ってくる船、それを待つ人。
23×26.3cm 72ページ 3,800円