写真家・鹿野貴司氏が日本各地の離島を撮影した写真展「しましま」で制作・販売されたzine。
ページをめくって写真を眺めていると、鹿野氏はその土地に溶け込むのがとてもうまいのだなあとしみじみ思う。これはこの作品「しましま」に限った話ではない。ほかのシリーズでも、鹿野氏はまるでもともとその地に住んでいる人のように、そこの住人たちと言葉を交わし、そしてシャッターを切る。写真に写っている人たちの表情は実に自然だ。
鹿野氏の人柄こそが写真家としての特技、天性なのだと思う。
撮影地は、田代島(宮城)、青ヶ島(東京)、佐渡島(新潟)、答志島(三重)、
大崎下島(広島)、大久野島(広島)、壱岐島(長崎)、竹富島(沖縄)など。
島から島へつながる写真たちだから、“しましま”。そのネーミングに少しほっこりする。
B5変型 18.2×18.2cm 22ページ 1,100円