しのぶれど / No.22 市ノ川 倫子

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かつて平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した歌人たちは、このように美しい歌を残していたのかと、そしてそのことを、写真集から改めて知るということに、新鮮な感動を覚えた。
写真と言葉は、慣れ合いすぎてはいけない。けれども、ときには言葉が補って作品となる写真もある。写真と言葉のベストな関係は、その時その時で変わっていく。
現代の日本語だとストレートに説明しすぎる表現が、言下にさまざまな意味を持つ和歌によって、ふんわりと中和されている。市ノ川氏の作品は、その主義主張を完璧に訴えてくるのではなく、どこか余韻が残されている。そこに和歌がうまくはまっている。

「恋が、私から零れ落ちています。」

なんとロマンティックで素敵な表現だろうか。
市ノ川氏の言葉「隠そうとしても隠し切れない、にじみ出す美しさを秘する思い」そのものだ。

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『しのぶれど
いろにいでにけり わがこひは
ものやおもふと ひとのとふまで

隠そうとしても
視線に、佇まいに、気配に

すべてが物語っているように
誰かに気づかれる

恋が、私から
零れ落ちています。

百人一首 第四十番 平兼盛』

和歌の持つ言葉の曖昧さ
一つのフレーズにいくつもの意味を重ね合わせて
表現するところに
自身の作品との共通点を感じ
日本の古典文学である百人一首のうち
第四十番 平 兼盛の歌をテーマに表現した一冊

A4版縦、42ページ 3000円